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木部の塗装 [追記]

三郷市の塗装店です。どうも。

今回は木部の塗装です。


「木」と言う材質に塗装することは非常に難しい材質です。

理由は、職人の塗装技術だけの問題に留まらず、

「木」という材質本来の、道管からの湿度の増減、年輪からの反り返り、

まったくの天然素材であるが故の単一特性、

部材を1つ1つ調べて適した施工方法にすることの費用の問題からの困難さ、

たとえヒノキや杉とといっても、「品種によるある種の特性」はあっても1つとして

同じものはなく、使われる建物の方角によっては良い材質であっても劣化具合が

ことなり経年劣化が思いもよらないこともあり、

「うちで施工すれば絶対木部は何年持ちます」などと言い切るようなことは、

まともな塗装店はしないと思われます。

ただ個人的に言えば、木が屋外に多く使われている建物のほうがぬくもりを

感じますし、昭和の情緒もあり好きですが、建物のオーナーは気苦労もあるのでは

ないかと思います。

〇〇塗装後破風(他店).JPG画像1

画像1は7年前、別の業者さんが塗装したもので、塗膜が剥がれ落ちています。

仕事としていつも塗料を扱っているので、乾燥硬化後の塗料のタイプも大体分か

ります。ただ剥れる現象については様々な問題があるというのと、記述した場合

トラブルになるので塗料材質の系統の記述は控えさせていただきます。

乾燥硬化後、強靭な塗膜形成をするタイプに見られますが、

そうでないタイプでもその部分に使われている木の特性によっては、

たまにこのように剥がれ落ちる場合もあります。

またこのように剥がれ落ちないために密着性を高め、高密閉状態にすると

夏の日差しの中、ビニール袋に入れたままの野菜のように、木自体にダメージが

反転します。

トタン巻き前破風.JPG画像2

画像2は11年ほど前に、塗替え工事をしたとのことでしたが

こちらの建物は3階建てで、破風板のみ木部でした。

画像 037.jpg画像3

画像3は樋を外してトタンを巻いた状態です。

ただこの方法も、既設の樋を外してほとんどの場合が新品に

交換になるので、その費用対効果も考慮しなければいけません。

この画像の現場は費用対効果、必要耐久年数を

試算した上での施工です。お客様の工事にあたってのご希望で

「自分の年齢からも最後の建物外部の工事にしたい、一番ベストな方法を考えてほしい」

とのことで、破風板にトタンを巻く方法をご提案させていただきました。

1、足場を建てなければ施工できない場所に木の破風があり
  
  尚且つ、木部の使用は破風だけ

2、工事回数を減らしたい

以上の点が合致すれば、トタンを巻く方法を考える余地が出てきますし、

A、あと30年以上その建物で家族の誰かが住む予定である

1、2、Aのすべてが揃えば、塗装屋が言うのもなんですが、

トタン巻きにしたほうがいいです(トタンもいずれは塗装する必要がありますが

木部に塗装するよりははるかに耐久性があります)。

また、

3、足場を建てなくても施工できるような場所に木部があったり、  
  
  木部の使用は破風以外に窓周りも木部である

4、木部だけではなく、鉄部などもありメンテナンスは定期的に行う必要がある

3、4、が合致するのであれば、塗り替えや部分補修で建物を長持ちさせる

方法が良いかも知れません。


もったいないのは今後20年先、誰かが住む予定はなく建替えるか土地を

手放してしまう可能性が高いのに、アルミサッシ等に交換したり、どんなことを

しても塗りつぶしは剥れる箇所が出てくるのにケレン2種で塗膜を全部剥が

してみたり、これだと総支払額は高くなる場合もあります。

























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木部の塗装はなぜ剥れるのか [追記]

今日は久々に書きます。

書いても書かなくても基本的に読んでいただける

閲覧数はあまり変わらないところが悲しいような・・・


今日のお話しはなぜ木部の塗装は剥れるのかです。

塗り替えても塗り替えても剥れる木部の塗装

「木の塗装は剥れちゃうものだし仕方ないよね」」なんて

感じだと思います。私もある意味そう思いますが

私個人の考えはまた後ほど。

木質含水イメージ.jpg図1

図1は木の拡大イメージです。

A、全乾状態    含水率 0%

B、平衡状態    含水率 15%前後   (平衡含水率) 

C、繊維飽和状態 含水率 30%      (繊維飽和点)

D、飽和含水    含水率 30%以上

含水率は完全乾燥状態の「木」の重さに対してどのくらい水分が

含んでいるかで含水率が決まります。全乾状態の木の重さが1キロで

水分が0.3キロあって合計1.3キロなら含水率は30%です。

この木の中の水分は、木の細胞間(内腔)を自由に行き来できる水分を「自由水」、

細胞のなかにある水分を「結合水」というらしいです。

そのうち自由水は木の重さに関係するんですが、

結合水の増減は木の変形をもたらします。

木と言う材質は外気の湿度に関係して、木の水分を吸排気して平衡状態を

保とうとします。この平衡状態を保っているときの含水率は国内の木なら15%

前後で含水率15%前後なんですね。

これは木が木であるがゆえの自然な現象で、

まるでお小遣いをあげすぎた旦那さんが財布に溜まったお金をどこかで

発散するべく夜遊びしちゃうのと似てるかもしれません。

ちょっと違うかな。。。。

この吸排気・吸水を止める方法は「人体の不思議展」などで、展示されていた

人体(本物)に施されていた、「真空状態の中に入れて樹脂を浸透させる」

で対応できるとは思いますが、そもそも木が建物外面に使用されている

建物って20~30年以上前の建物がほとんどで、当時もこの技術はあったとしても

一般建築物に適用されるほど低コスト技術ではなかったであろうし、

今では新築の建物にそこまでするなら別の建材に変わっちゃうんですよね。

だからこの話は「塗替え専用」的なところです。

ただ、新設部分に使用したとしても、蓄熱度合いがかなり高いはずです、

窯業系サイディングのように。

異方性.jpg図2

図2は樹木のどこから木を切出したかによって、

結合水の増減で木の変形がどう変わるかを表した図です。

画像 008.jpg画像1

画像1は庇の鼻の木材が変形して、軒天が垂れ下がったものですが、

破風周りの軒天も破風板の内側にみぞが彫られていて、

差し込まれていて、天井部分には細釘などで止められていますが、

軒天の板自体そこそこ重みがあるので、破風板や庇の木材が変形すると、

みぞから外れてそのうち垂れ下がっちゃうんですね。

外部に設置されていて、塗料で厚みを付けたりすると含水率は

高くなる部位もあるんですが、これは建物の立地や近隣に影響しますが

高含水率である場合、自重からクリープ変形を起こしたり、

膨張してたわみが出たりします。


木は結合水の吸排気を絶えずその性質から繰り返すんですね。

さきほどもお話ししましたが結合水の平衡含水を繰り返します。

木部用の皮膜を形成する塗料は一部を除いて硬いので動きに追従できなくて

塗膜に微細なクラックが出来たり、どこからか滲みた水分で

飽和含水になって内部から水や湿度の出口を求めて、

細胞壁に付着している塗料を内部から押し剥がしてしまう。

これが剥れの大きな原因なんですね。

しかも破風板やその他の木部は色が濃いですよね。

色が濃いからかなり放射熱で熱くなる。

うちにある木部の塗装を試しに行っているものでも、

無塗装と黒い色を塗ったのではかなり温度が違います。

黒い色のものは炎天下のなか触るとあちーーってなりますが

無塗装はほんのり暖かいくらいです。

これが含水率が高い状態だったら、水分が蒸発するときに

気化して膨張するので、内部から塗膜を押す力は強くなるはずですよね。



だから木部に皮膜形成する塗料を塗装して剥れるというのは、

相手が含水率を変化しやすい性質をもった素材であるがゆえの

当たり前のことで、逆をいえば剥れずに飽和含水になることのほうが

よほどダメなことなんだと思います。

このことは今、腐朽菌に詳しい方にご意見を伺ってます。


つまりですね、建物外部に設置された木材である以上

どこからともなく滲み込む水と言うのはあるわけです。

破風板や窓枠、戸袋など。

そういう木部に強靭な塗膜を形成し、高密度結合塗料を上塗りをすると

平衡含水を保つために

〇〇塗装後破風(他店).JPG

こうなったり

または、建物や立地によっては強靭な塗膜形成する塗料でなくても

もともとが吸水性が高い部分を塗りつぶしてしまうと

NEC_0288.JPG

こんな風になったり

雨水の溜まりやすいところで吸水性が高くなるところに

何回も何回も塗りつぶして塗膜を厚くしてさらに高密着・高密度の強靭な塗膜

形成をする塗料で覆うと平衡含水率が保てずに飽和含水になって腐朽して

枠.jpg

こんなふうになったりもします。


平衡含水率を自然の現象として行い、自らの力で調湿作用する持ち味を

持っているところに、無理に人の手を加えるとなってしまうんですね。


でも私、ペンキ屋なんですよね。。。。

事実をいうとこの記事は自爆系なんですが。。。


そういう部分には防腐剤処理の塗料を塗るとか

オイルステインだったり、含浸塗料のほうがよいとは

思いますが、先ほどもお話ししたんですが、

木部の塗装は塗替えが多いんですよね。

当然剥れていない部分もあるはずです。

そうなると剥れたり剥れてなかったり、マチマチの場所なのに

含浸塗料などを塗るとムラが半端ではなく出ます。

剥れた場所はつやが出ないんですよね。

だから塗るにしてもオイルステインなどでさらりと塗る。

これも剥れている部分はツヤは出ないですが

このほうが木にとってはいいのかなぁと言う気がします。

ただこれは目視確認(現地調査時)したときに

どういう建物か考慮しなくてはならないので

一概に「〇〇〇〇を塗ったほうが良い」とは

マニュアル化できないんですよね。

コッテコテに塗りつぶしても全く異常のない

部分の木材はありますし。

まぁこれもその職人の資質に関わるんですが。。。


P1000206.jpg

このような建物である場合はむしろ

個人的な考えではありますが、高級な塗料を使用して

長期化を目指すより、安価な塗料・軽微な施工方法を

適度な期間で繰り返したほうがよいのではないかなぁ

と感じます。

高級な塗料で工事をするとお家の人だって

「あんなに高価な塗料で塗替えしたのに木部が剥れてきちゃった」

というのは業者側の私でさえ思うし、お金を支払った側の人は

もっと感じるのではないかなぁと思うんですよね。

そうなると木部だけのメンテが億劫になってしまう傾向って

あると思うんですよね。

では剥れという現象が出ないために木部の旧塗膜を総剥離して

含浸塗料で塗装するかといえばケレン代がかなり高額になるので、

10年くらいを目安に足場を立てて工事してもいいような感じに

なるように塗料の選定・工法の選定をお家の方と業者で一緒に

検討しないと、強膜型の塗料で塗り固めてもいいものなのか

総剥離して含浸塗料で施工するのか

いっそのこと木部を撤去して別の素材に変更するのか、

考慮するべき問題があるんですよね。




お話しをまとめるとですね

塗れば良いって物でもない箇所は沢山あるということなんですね。

でも消費者の方は塗装のことは難しくて理解できるまで

10年程度の実務経験が必要になる分野ですので

塗装のプランニングはその業者の方針できまりますから。

木部への過度な塗膜は時として木自体に悪影響が

出る場合もあるのでお近くの商売っ気がなくて信頼に足りる

毎日ペンキを塗ってる職人と話し合う必要はあると思います。

(かーちゃんごめんよ、不景気なのにもっと仕事減るかもよ)



またこれ以外にも木部の塗装は剥れる原因があるはずなので

みなさんにお話しできるレベルになったらまた書きますね。

毎回毎回つまらない記事を読んでいただいて

当店一同感謝してます。ありがとうございました。

























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吹き付けガン先 ロータリーチップ [追記]

どうも 三郷市の塗装店の親方です。

今日は朝まで雨が降って寒かったですね。

一雨ごとに寒くなるというので

皆様風邪には気をつけてくださいね。

今日は知りたい人はほぼ居ない記事。

「吹き付けのガンの先端って?」です。

今日の時間の都合上、やっつけ気味に

飛ばして記事を書きます。

エアレス等ホースから塗材を送って

ガンから塗料を飛ばして仕上げなどを

するガン先のチップ。

種類は山ほどありますが、塗料の中には

製品時から極小の粒状になったものなど(メタリックは結構多い)

吹き付け作業時に詰まりが出ることもあるので

モンキーなどで取り外さなくても詰まりが解消できるような

チップもあります。

それでうちはロータリーチップと言うのを使ってます。

コピー ~ ロータリーチップ組み立て.JPG

こんな感じです(?)

(緑色の文字は「ガンに付く」と書いてありガンに付く方)

上の青文字のところをクルクル回転させて

詰まりを解消できる便利なチップです。

これは清掃した後ですがバラバラに分解すると

コピー ~ ロータリーチップ分解2.JPG

画像ボケててわかり辛くてごめんなさい。

よく解らないと思いますが

 ピンク  の部品は硬化した塗料で

コテコテになってます。

こういうメンテを使用した現場が終わるごとにします。

溶剤に漬け込んでおいて数日経ってから清掃しますが

洗浄したあとの溶剤を濾すと

洗ったカス1.JPG

こんな感じ。

解りづらいと思うので

洗ったカス2.JPG

こうすると解りますよね。

これはチップだけではなくガンも洗浄清掃しましたが

こんなに粕があり、粕も廃液も処理の問題が出ます。


今回なんでこんな記事を書いたかと言うと

「DIY吹き付け」「ガン先チップ」の検索で来られた方が多かったので。

答えは、DIYのために吹き付け機器の購入はお勧めできません。



日頃の記事からすると私は「吹き付け論者」のようですが

実際は年間数%しか吹き付け作業はありません。

このお話しの続きは近いうちに笑

今は品川の地下の現場で仕事してます。

朝5時起床のため早寝してますので

しばらく更新はサボり気味になります・・・・

ちょっとここ最近疲れが

取れ難くなってまして。。。笑

では今回もありがとうございました。


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