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塗装の本音 [本当に吹き付けは塗膜が薄いのか]

今回は、世の中で通説となっている

塗装関係のお話しです。

しかもこの記事、レポートというかすこぶる長いです。

「このペンキ屋のおっちゃんの言い分聞いてやるか」

と思って読んでいただければ幸いです。

まかり通っている今の塗装の常識とされるものについて

実際にはそんなことはない など

出来ればシリーズ化していければ

なんて思います。


今回は「本当に吹き付けは塗膜が薄いのか」です。


吹きつけは一般的に、塗膜が薄いと

認識されていますし、また「吹き付けは塗膜が薄いです」

と説明している商売人もいます。そのような中で

消費者の方たちも「吹き付けは塗膜が薄いんだよね」と

常識化にさえなっています。


吹き付けの機器にも様々なタイプがあります。

P1010351.JPG画像1

画像1は「重力式」と呼ばれるカップガンです。

P1010360.JPG画像2

画像2は戸袋です。このガタガタした面は鏡板と呼ばれています。

最近ではこの鏡板に、アルミを使用した物も見受けられますが、

やはり鏡板の主流はスチールです。

スチールである以上錆びますが、錆びて穴が開くなんていうことは

よほどの年月か、よほどの立地条件です。

鏡板は、大体塗替えのときに「風化していて、汚く見えてしまうから

塗って欲しい」と言われることがほとんどで、防錆よりも美観が必要に

なります。

このように、性能保持より美観が必要な部分に、刷毛目が出たり、

ローラーで塗って無残になるのでは意味がありません。

このような部分は塗膜の厚い薄いではなく美観を求めるところは

カップガンで塗装することが有効です。一般的には低粘度用ですが

なかには中粘度くらいの塗料も拭きつけ可能の物もあるようです。

P1010358.JPG画像2

画像3は「低圧吸い上げ型」というカップガンです。

カップガンは大体、コンプレッサーで発生させるエアーを

ホースで送り、

「塗料をエアーで飛ばす」ことで吹き付けできますが、

非塗装部分にミスト(塗料の霧)が付いたり、近くの有価物に

ミストが付かないように養生しなければなりませんが、

この画像3はそのミストの発生を抑えた機器です。

低粘度用で微細な吹きつけも出来ます。

P1010359.JPG画像4

画像4は「ホットガン」や「低圧温風機」などと言います。

カップのなかにも若干、エアーを送ることにより、低圧力の

エアーで塗料が吹けます。

画像1・3・4はエアーで塗料を飛ばしますが、画像4の機器は

ミストの飛散が少ないので、非塗装部分も大げさに養生することがない点と、

箱みたいなのが本体で、これでエアーを発生させますが

温風で、ミストの乾燥を促進させて、未乾燥のミストが大気中を漂って

近隣を汚す可能性を激減させてます。

DIY等で、ペンキで塗りつぶされてしまった玄関ドアの旧塗膜を剥がして

薄いべっ甲色のクリアーに吹き付けるときはこれを使用しています。

低粘度用です。

P1010350.JPG画像5

画像5は2台ありますが、ともに「エアレス」です。

奥が「レジン?」で、前が「ダイアフラム」です。

この2つの機器は原理は大体一緒で

本体に塗料を吸い込んで、そのなかで塗料に圧縮・圧力をかけて

ホース先のガンの先端に付いている「チップ」の穴から、

トリガーを引くことによって吹き付け出来ます。

エアー・電気・エンジンで動きます。

おもに低粘度ですが、高額なタイプになると

中粘度の塗料まで拭きつけ可能のタイプもあります。

P1010357.JPG画像6

画像6は、「タイルガン」「リシンガン」「スタッコガン」とよばれている

機器の複合機でマルチガンといいます。年季入ってます。

モルタル壁・ALC壁・RC壁などを、専用塗材で吹き付けることにより、

凸凹した形状・模様(タイル吹き)にするためなどに使用します。

最近、新築では絶滅したかのように無くなりましたが、塗替えなどで

凸凹が取れてしまっている場合、これで補修します。

使用塗材の粘度はお好み焼きの生地よりちょっと粘性が強いです。

この機器は、タイル吹きで専用塗材を使えば

1ミリ程度の厚みは、大体どんな「性格」の職人でも

つけることは出来ますし、

昔の職人気質な感じなら

「基礎吹き」→「模様吹き」で3~5ミリ程度厚みが付きますし

もっとつけることも出来ます。


P1010352.JPG画像7

P1010355.JPG画像8

画像7は理由があって、当店に居候中の圧送機です。(2台目に・・・)

画像8はこの圧送機にタイル吹きのガンをつけた物です。

先ほどのマルチガンを使用する場合、足場の上に塗材の入った

缶を揚げて、ひしゃくで一回一回ガンの中の塗材が無くなるたびに

入れて、吹き付けしますが、

圧送機でタイル吹きする場合、足場の下の塗料スペースに機器本体を

設置して、機器本体横に見える黄色いタンクに、あらかじめタイル吹きの

塗材を入れておけば、トリガーを引くだけでガンの先から凸凹を形成する

塗材が出て、吹き付けをスピーディーに行うことができます。


が、このホース、タイル吹きの塗材が入ると40キロくらいになるんです。

丸々持ち上げるわけでは無いですが、激烈に重いです。

右手はガンを持っているので、左腕一本で支えるのに足場の上なので

力尽きたら転落です。気合・根性とその作業の中で冷静に技術を発揮

する精神力も必要です。

P1010354.JPG画像9

画像9は圧送機のホースにローラーを付けて、圧送ローラーに

したものです。

そのブログを見ている人は、聞いたことがあるかも知れませんが

外壁下塗の「微弾性フィラー」のような粘度の高いものでも

トリガーを引けば、先端のローラーからダバダバ出ます。

また、専用ローラーを交換すれば、ゆず肌といわれる

塗装の模様も付けられます。

ALC外壁などの真四角の建物で、壁面が広範囲なら絶大な

威力を発揮します。

これは圧送タイル吹きのホースより軽くて大丈夫です。

P1010356.JPG画像10

画像10は圧送機のホースの先にガンを取り付けたもので

シーラーのようなびちゃびちゃした低粘度の塗料から

微弾性フィラー・単層弾性のような、お好み焼きの生地の

ようなボテボテしたものまで吹き付け可能です。



ここでタイトルの「本当に吹き付けの塗膜は薄いのか」


ここまで読んでいただいた方は、なんとなくお分かりだと思いますが

吹き付けは

1使用する塗料の粘度

2使用する機器

3使用する塗料の性質

によって塗膜は薄くも厚くも出来ます。


20年くらい前までは、外壁というとモルタル外壁が主流で

その新築や塗替えなども吹き付けが主流でした。

使用材料と工程も

シーラー・タイル吹き・トップコート(アクリル系のトップコート)であり

このころのイメージは、塗替えというと

「くさい」「すぐに塗装の色がボケる」「吹き付け」

こういうイメージが定着していましたし、事実でした。

そもそも「通常吹き付けで施工することを目的」とした塗料で

「トップコートの塗膜を厚くしない」ことを想定とした塗料で施工していたので

「塗替え」→「吹き付け」→「くさい」→「塗膜が薄い」

が定着化していき、いつしか

「吹き付け」=「塗膜が薄い」になったのではないかと

推測します。




塗料メーカーの「重防食塗装」といわれる

非常に錆びやすい場所に設置する鋼鉄製品の塗装や、

高濃度の硫化水素が出てコンクリートまで腐食する

(5ミリ厚のステンレスでも数年位で0ミリ、無くなります)

場所にあるコンクリートなどは

高粘度塗料で吹き付け指定されるものもあり

一般的に知られている吹きつけは

吹き付け=塗膜が薄い

ですが、実は専用機器や厚膜を目的とした塗料を使えば、

ハケやローラーじゃ無理なほど

厚みが付けられます。


























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