So-net無料ブログ作成
ケレンの種類とどこまでケレンするのか ブログトップ

一般住宅における鉄部などのケレンってどこまで? [ケレンの種類とどこまでケレンするのか]

ここ近年の新築住宅には、屋外の鉄や木の使用が減ってきました。それはみなさんも

わかっている話ですが、メンテナンスを繰り返しても塗膜性能保持が困難であり、鉄部

の塗装(特に屋外の鉄ベランダや鉄階段)に関しては、木の塗装と共に2年以上の塗膜

保証は付けられない施工店がほとんどです。


例えば鉄のベランダや階段は建物から取り外して、当該工場に持ち込んで一種ケレン

のサンドブラストを施してジンクリッチプライマー1回・サビ止め2回・専用中塗り1回・上

塗り1回(計155ミクロン)という官公庁工事であるような施工仕様でも10年間の塗膜性

能保持は、どう考えても実現不可能に思います。価格も取り外すのにレッカーを頼んで

トラックで運送してブラストして塗装、取り付け・・・となるとどう考えても10万20万では

出来る施工業者は居ないと思います。


ウッドデッキも流行っていますが、木という材質自体、膨張収縮、湿気の吸排気を加工

後も繰り返していて、密閉性の強い塗料・分子の結合が密で強靭な塗膜を形成する

塗料を塗ると数年後にはベロリと剥れたりさら塗着力を高めると内部の木が腐ったり、

含浸塗料でも2~4年くらいで塗りなおしで高所にある場合はその都度足場をたてるの

か高所作業車なのかや、SОPでも数年で色があせて10年以内に剥れてきますし、そ

れでも何かを塗ったほうが反り返る率も減るから塗ってみようかなど。


細かい加工、ボルト、多数の溶接箇所がある部分は水分が溜まって乾くを繰り返すため

全面剥離しても持ち自体劇的には変わりません。

こういう面で、木と鉄はランニングコストから言っても屋外に設置する場合

は住宅には不向きではないかとおもいます。


昔は材料費の問題から、木を屋外で使ったり、鉄の部材を多用しましたが、今の時代は

かえってアルミなどのエクステリアのほうがイニシャルコストは安く出来るし、ランニングコ

ストはゼロの場合もあります。


そこで、あえて話すと、あとその家屋に何年住むのかという問題です。あと10年から

20年住む場合は仕上げ工事等によるメンテナンスは必要になるでしょう。

タイトルでもあるケレンに話を移しますが、ケレンには何種かの分類があります。



ケレン種類         程度                   方法

           鋼鉄製品についている黒皮
           
ケレン1種     錆                      ブラストで剥離
   
           塗膜

          

           活膜ではない塗膜           電動工具・スクレーパー

ケレン2種     錆                    金属ブラシ等で錆・粉化等を

           塗膜表面の粉化            除去する


           錆                     スクレーパー・金属ブラシ  
ケレン3種 
           塗膜表面の粉化            等で錆・粉化を除去する


ケレン4種     塗膜表面の粉化            金属ブラシ等で粉化を除去する
           


その適切な下地処理によって、塗膜性能保持に大きく差が出ます。

しかし、ケレン・塗装にとって正解な方法でも、ランニングコストからいうと

不正解の場合もあります。


ケレン費は通常の塗装工事とくらべ高額に感じられたり、様々なところでこの

「ケレンはどこまでやるのか」が話しにもなってます。実際このブログを検索で見つけて

いただいた方でも、検索ワードは「ケレン」であったりします。


では一般住宅の一部として付属している鉄や木はどこまでケレンするのかですが、例として

細物(こまもの)のような施工部分で、

ケレン3種~軽微な2種で1人分、

サビ止めなどの下塗で1人分、

上塗で1人分、

プラス材料費・消耗品費。


広範囲・総剥離に近いケレン2種になると約3倍の3人分、

下塗で1人分、

上塗で1人分、

プラス材料費とケレン2種で9割以上の塗膜剥離を行うと消耗品がさらに増えます。


ケースによりますが細物だと、ケレン3種から9割以上塗膜を剥離する場合のケレン2種だ

と工事費が7割程度あがると思います。


工事費が7割上がっても、耐久年数がずばり7割以上上がるのかというとそうでもなく、

隣接場所で気象による影響などもほぼ同じで、

ケレン3種~軽微な2種の場合1年しか耐久性がなく

広範囲・総剥離に順ずるケレン2種の場合1年8ヶ月ほど持った

というのはあっても、

ケレン3種~軽微な2種で7年しか耐久性が無かったが、

総剥離に順ずるケレン2種にしたところは12年位異常はない

とは、にわかには信じがたいことです。

以上から一般住宅の高レベルのケレンは疑問があり、そこまでのランニングコストを永年掛け

ていくなら、ケレン2種でも広範囲・総剥離に近くなる施工を要する部分は塗膜性能保持しや

すい材質に変更・交換したほうがランニングコストはさがりはじめる傾向があります。


酷い箇所は電動工具を併用する比較的軽微なケレン2種の施工のほうがいいと思われます。


高レベルのケレンは、元々の制作費自体が数百万・数千万のプラントや、建設費が数億から

何十億の橋梁や、それより高額の建造費がかかる船舶には有効です。



但し書き

木はアルミ等の非鉄金属類に比べて、保温性や紫外線からの温度上昇に差が

あり、温暖化の問題を抱えている現在では全く無視できない素材で、さらには趣きという

なら外面に木を多用したいと言う方も沢山います。












nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住宅

ケレン再び [ケレンの種類とどこまでケレンするのか]

どうも、三郷の塗装店の親方です。

またケレンのお話しです。

具体的に画像も用意しました。

錆びた鉄材は埼玉県三郷市の(有)白井鉄工所の提供品です。

実際にケレンの画像を見ていただければと思います。

ケレン前1.JPG画像1

画像1はケレン前です。

これをケレン2種でケレンします。

サンダー1.JPG画像3

画像3は使用する電動工具です。

ディスクグラインデーとかベビーサンダーと呼ばれるものです。

当店ではこの工具にカップワイヤーを取り付けたものでサビを

取りますが、作業中鉄材の角などにカップワイヤーが当たると

あらぬ方向に腕ごと振り回されるので注意と腕力が必要です。

またこの画像のモデルは回転速度と力が強いのでDIYで購入される

経験のない方はこのモデルはやめたほうがいいかも知れません。

このカップワイヤーは「ドレッド」とか「ひねり」とか言われているもので

ワイヤーが切れて飛ぶことがちょっと少ないです。

フェイスガード・皮手袋・長袖・防塵マスクは必須です。


ケレン中2.JPG画像2

画像2はケレン2種でケレン中です。

この鉄材はサビの発生が全面に広がってはいますが、

かなり甘っちょろい錆び方です。

このくらいならある程度ケレン出来ますが、

これ以上になると抉れるようにさび始めて

ボロボロとサビの塊が取れるようにもなります。

ボロボロとサビの塊が取れるようになってきたら、

ケレンと塗装でなんとか持たせようとしても限度も

出てきます。

ケレン後1.JPG画像3

画像3はカップワイヤーでのケレン後です。

費用対効果としても一般住宅の鉄部のケレンの限界がここくらいまで

ではないでしょうか。

ここまでのケレンでさえ結構費用が掛かります。

ましてこれ以上になると凄い費用もかかります。

実際に建物に付いている鉄材は、

局所的にもっと猛烈に錆びていることが多いですし、

錆びていない箇所は旧塗膜もマダラに厚く付いています。

とりあえず下の画像を見て下さい。

ケレン前2.JPG画像4

画像4は上塗りまでされている塗膜です。

(もっとゴテゴテに塗ってあって錆びて剥れてるのが良かったのですが

ちょっと今回はこれでご勘弁してください。。。)

と.JPG画像5

画像5をディスクグラインダーに取り付けて塗膜がまだらに

しっかりと付いている箇所のケレンに向いています。

画像5はしばらく使ってないので名前忘れちゃいました、すみません。

これはトタンなどのコンマ数ミリのものはだめです、穴が開くと思います。

木材もケレン跡が汚くなります。


ケレン中1.JPG画像6

画像6は画像5のアタッチメントで塗膜を剥がしています。

ケレン後2.JPG画像7

画像7は画像4のケレン後です。

このように旧塗膜が全部ゼロになるまでのケレンは疑問があるんですね。

そこまでするなら施工箇所によってはケレン・塗装代2~4回分で

別の素材、または新規製作の鉄部に交換できることもあります。

こればかりはケースによってことなるので、近隣の商売っ気のない

「職人」「作業者」に将来的な計画とともに直接相談して下さいね。

必要もないし、そこまでしなくてもいいのに消費者が知らないことを

いいことに費用の高い工事や、住んでいる人にとって不経済になるような工事を

すすめる業者もいますし、消費者の方の本来の要望として「ケレン・塗装での長持ち」

を指定されているのに、「納得しやすい価格帯」でのみで提案して、

やるべき手立てをしないで消費者の方が分からないうちに、

工事を終わらせてしまう業者もいますので。


画像7のケレン2種としては適切にマニュアル通りの施工だと思います。

ただこのですね、適切な施工方法であることが費用対効果としても

消費者の方の今後の将来計画としても正解であるとは限らないんですね。

ここまでのケレンをして塗装をしても15年間、屋外の鉄部で

錆が発生しないというのは、まずよほどの「ラッキー」です。

鉄自体、気温等の温度変化で伸び縮みして塗膜にヘアークラックが

発生すればそこからあっという間に錆びます。

さらに画像のような「平面」から錆びるよりボルト等の細かい箇所や

雨水の溜まりやすい部分や溶接箇所から錆が発生することが圧倒的

に多いんですね。

そういう箇所は適切なケレンを心がけても電動工具が入らないなどの

理由で画像3のような状態にならずに

y362.JPG画像8

こんな程度になってしまうことはあるはずなんですね、

ボルトの山や付け根など特に。

こういう箇所は最終手段で

アポリーブライト.JPG画像9

画像9のように錆転化型防錆プライマー(赤錆を黒皮塗膜に転化する)を塗った

ほうが経済的によいと思います。

でもですね、錆転化型防錆プライマーは心あるメーカーの営業もはっきり

言ってますが、

「ケレンが大切です。錆転化型防錆プライマーは

どうしてもケレンが出来ない箇所等にしてください」

なんですね。だからケレンはしましょう。でも重度のケレン作業を伴う

塗装に関してはそのもの自体交換したほうが費用が掛からない場合も

あります。

重度のケレンは、もともとの建造費制作費が

何百万何千万掛かっているものには有効です。

一般住宅の設置してある鉄部の重度のケレンは

「すんごいケレン作業を見てみたい・経験したい」と

いう方以外はお勧めできないように思います。



今回もいつものごとく文才が無くてすみません。。。

かみさんにも「くどいし読みにくい」と言われてるんですが

文才が無いのはどうしようもないですねぇ。。。


最近の現場は「カメラ等撮影機器持ち込み禁止」の

現場が続いていまして、現場写真はしばらく無いです。。。

今回も読んでくださってありがとうございました。







nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住宅
ケレンの種類とどこまでケレンするのか ブログトップ
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。