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ケレン再び [ケレンの種類とどこまでケレンするのか]

どうも、三郷の塗装店の親方です。

またケレンのお話しです。

具体的に画像も用意しました。

錆びた鉄材は埼玉県三郷市の(有)白井鉄工所の提供品です。

実際にケレンの画像を見ていただければと思います。

ケレン前1.JPG画像1

画像1はケレン前です。

これをケレン2種でケレンします。

サンダー1.JPG画像3

画像3は使用する電動工具です。

ディスクグラインデーとかベビーサンダーと呼ばれるものです。

当店ではこの工具にカップワイヤーを取り付けたものでサビを

取りますが、作業中鉄材の角などにカップワイヤーが当たると

あらぬ方向に腕ごと振り回されるので注意と腕力が必要です。

またこの画像のモデルは回転速度と力が強いのでDIYで購入される

経験のない方はこのモデルはやめたほうがいいかも知れません。

このカップワイヤーは「ドレッド」とか「ひねり」とか言われているもので

ワイヤーが切れて飛ぶことがちょっと少ないです。

フェイスガード・皮手袋・長袖・防塵マスクは必須です。


ケレン中2.JPG画像2

画像2はケレン2種でケレン中です。

この鉄材はサビの発生が全面に広がってはいますが、

かなり甘っちょろい錆び方です。

このくらいならある程度ケレン出来ますが、

これ以上になると抉れるようにさび始めて

ボロボロとサビの塊が取れるようにもなります。

ボロボロとサビの塊が取れるようになってきたら、

ケレンと塗装でなんとか持たせようとしても限度も

出てきます。

ケレン後1.JPG画像3

画像3はカップワイヤーでのケレン後です。

費用対効果としても一般住宅の鉄部のケレンの限界がここくらいまで

ではないでしょうか。

ここまでのケレンでさえ結構費用が掛かります。

ましてこれ以上になると凄い費用もかかります。

実際に建物に付いている鉄材は、

局所的にもっと猛烈に錆びていることが多いですし、

錆びていない箇所は旧塗膜もマダラに厚く付いています。

とりあえず下の画像を見て下さい。

ケレン前2.JPG画像4

画像4は上塗りまでされている塗膜です。

(もっとゴテゴテに塗ってあって錆びて剥れてるのが良かったのですが

ちょっと今回はこれでご勘弁してください。。。)

と.JPG画像5

画像5をディスクグラインダーに取り付けて塗膜がまだらに

しっかりと付いている箇所のケレンに向いています。

画像5はしばらく使ってないので名前忘れちゃいました、すみません。

これはトタンなどのコンマ数ミリのものはだめです、穴が開くと思います。

木材もケレン跡が汚くなります。


ケレン中1.JPG画像6

画像6は画像5のアタッチメントで塗膜を剥がしています。

ケレン後2.JPG画像7

画像7は画像4のケレン後です。

このように旧塗膜が全部ゼロになるまでのケレンは疑問があるんですね。

そこまでするなら施工箇所によってはケレン・塗装代2~4回分で

別の素材、または新規製作の鉄部に交換できることもあります。

こればかりはケースによってことなるので、近隣の商売っ気のない

「職人」「作業者」に将来的な計画とともに直接相談して下さいね。

必要もないし、そこまでしなくてもいいのに消費者が知らないことを

いいことに費用の高い工事や、住んでいる人にとって不経済になるような工事を

すすめる業者もいますし、消費者の方の本来の要望として「ケレン・塗装での長持ち」

を指定されているのに、「納得しやすい価格帯」でのみで提案して、

やるべき手立てをしないで消費者の方が分からないうちに、

工事を終わらせてしまう業者もいますので。


画像7のケレン2種としては適切にマニュアル通りの施工だと思います。

ただこのですね、適切な施工方法であることが費用対効果としても

消費者の方の今後の将来計画としても正解であるとは限らないんですね。

ここまでのケレンをして塗装をしても15年間、屋外の鉄部で

錆が発生しないというのは、まずよほどの「ラッキー」です。

鉄自体、気温等の温度変化で伸び縮みして塗膜にヘアークラックが

発生すればそこからあっという間に錆びます。

さらに画像のような「平面」から錆びるよりボルト等の細かい箇所や

雨水の溜まりやすい部分や溶接箇所から錆が発生することが圧倒的

に多いんですね。

そういう箇所は適切なケレンを心がけても電動工具が入らないなどの

理由で画像3のような状態にならずに

y362.JPG画像8

こんな程度になってしまうことはあるはずなんですね、

ボルトの山や付け根など特に。

こういう箇所は最終手段で

アポリーブライト.JPG画像9

画像9のように錆転化型防錆プライマー(赤錆を黒皮塗膜に転化する)を塗った

ほうが経済的によいと思います。

でもですね、錆転化型防錆プライマーは心あるメーカーの営業もはっきり

言ってますが、

「ケレンが大切です。錆転化型防錆プライマーは

どうしてもケレンが出来ない箇所等にしてください」

なんですね。だからケレンはしましょう。でも重度のケレン作業を伴う

塗装に関してはそのもの自体交換したほうが費用が掛からない場合も

あります。

重度のケレンは、もともとの建造費制作費が

何百万何千万掛かっているものには有効です。

一般住宅の設置してある鉄部の重度のケレンは

「すんごいケレン作業を見てみたい・経験したい」と

いう方以外はお勧めできないように思います。



今回もいつものごとく文才が無くてすみません。。。

かみさんにも「くどいし読みにくい」と言われてるんですが

文才が無いのはどうしようもないですねぇ。。。


最近の現場は「カメラ等撮影機器持ち込み禁止」の

現場が続いていまして、現場写真はしばらく無いです。。。

今回も読んでくださってありがとうございました。







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近所の(有)白井鉄工所 [うちの近所]

近所の鉄工所に行ってきました。

まぁ結局は

「ちょっとたまには顔見せにおいでよ」

ってことだったんですが

以前、ブログにも書きましたが

私全くアルコール飲めないんですね。

コーヒー缶くらいのビール飲んだら卒倒しちゃうくらいです。

呑みの付き合いが出来ないので昼間工場に顔出してきました。

白井鉄工所1.JPG

ここの会社名は(有)白井鉄工所さんです。

ここの親方はもう昭和初期の親方って感じで

私なんかはそういう人は慣れっこですが

普通の人はとっつきにくい感じですかね笑

呼ばれた理由は工場の移転をするので

移転作業手伝ってくれって話しでした(当店は塗装店です)

白井鉄工所.JPG

上記のお話は別にどうでもいいのですが

最近ケレンのメール質問とか有ります。

「ケレンの種類とケレンはどこまでするのか」でも

お話ししたんですが、なにぶん文才が無いために

結構ダラダラ取りまとめもない話だったので

この(有)白井鉄工所さんからサビだらけの鉄もらってきて

ケレン作業風景とケレン前・ケレン後のアップ画像等

書きたいと思います。

が、お盆休みに向けてDIYの知識得たいための

質問メールだったと思うので個別にはお答えしました。

ブログに書くにはちょっと時期がずれちゃってますね、すみません汗

ではしばしお待ち下さい。







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木部の塗装はなぜ剥れるのか [追記]

今日は久々に書きます。

書いても書かなくても基本的に読んでいただける

閲覧数はあまり変わらないところが悲しいような・・・


今日のお話しはなぜ木部の塗装は剥れるのかです。

塗り替えても塗り替えても剥れる木部の塗装

「木の塗装は剥れちゃうものだし仕方ないよね」」なんて

感じだと思います。私もある意味そう思いますが

私個人の考えはまた後ほど。

木質含水イメージ.jpg図1

図1は木の拡大イメージです。

A、全乾状態    含水率 0%

B、平衡状態    含水率 15%前後   (平衡含水率) 

C、繊維飽和状態 含水率 30%      (繊維飽和点)

D、飽和含水    含水率 30%以上

含水率は完全乾燥状態の「木」の重さに対してどのくらい水分が

含んでいるかで含水率が決まります。全乾状態の木の重さが1キロで

水分が0.3キロあって合計1.3キロなら含水率は30%です。

この木の中の水分は、木の細胞間(内腔)を自由に行き来できる水分を「自由水」、

細胞のなかにある水分を「結合水」というらしいです。

そのうち自由水は木の重さに関係するんですが、

結合水の増減は木の変形をもたらします。

木と言う材質は外気の湿度に関係して、木の水分を吸排気して平衡状態を

保とうとします。この平衡状態を保っているときの含水率は国内の木なら15%

前後で含水率15%前後なんですね。

これは木が木であるがゆえの自然な現象で、

まるでお小遣いをあげすぎた旦那さんが財布に溜まったお金をどこかで

発散するべく夜遊びしちゃうのと似てるかもしれません。

ちょっと違うかな。。。。

この吸排気・吸水を止める方法は「人体の不思議展」などで、展示されていた

人体(本物)に施されていた、「真空状態の中に入れて樹脂を浸透させる」

で対応できるとは思いますが、そもそも木が建物外面に使用されている

建物って20~30年以上前の建物がほとんどで、当時もこの技術はあったとしても

一般建築物に適用されるほど低コスト技術ではなかったであろうし、

今では新築の建物にそこまでするなら別の建材に変わっちゃうんですよね。

だからこの話は「塗替え専用」的なところです。

ただ、新設部分に使用したとしても、蓄熱度合いがかなり高いはずです、

窯業系サイディングのように。

異方性.jpg図2

図2は樹木のどこから木を切出したかによって、

結合水の増減で木の変形がどう変わるかを表した図です。

画像 008.jpg画像1

画像1は庇の鼻の木材が変形して、軒天が垂れ下がったものですが、

破風周りの軒天も破風板の内側にみぞが彫られていて、

差し込まれていて、天井部分には細釘などで止められていますが、

軒天の板自体そこそこ重みがあるので、破風板や庇の木材が変形すると、

みぞから外れてそのうち垂れ下がっちゃうんですね。

外部に設置されていて、塗料で厚みを付けたりすると含水率は

高くなる部位もあるんですが、これは建物の立地や近隣に影響しますが

高含水率である場合、自重からクリープ変形を起こしたり、

膨張してたわみが出たりします。


木は結合水の吸排気を絶えずその性質から繰り返すんですね。

さきほどもお話ししましたが結合水の平衡含水を繰り返します。

木部用の皮膜を形成する塗料は一部を除いて硬いので動きに追従できなくて

塗膜に微細なクラックが出来たり、どこからか滲みた水分で

飽和含水になって内部から水や湿度の出口を求めて、

細胞壁に付着している塗料を内部から押し剥がしてしまう。

これが剥れの大きな原因なんですね。

しかも破風板やその他の木部は色が濃いですよね。

色が濃いからかなり放射熱で熱くなる。

うちにある木部の塗装を試しに行っているものでも、

無塗装と黒い色を塗ったのではかなり温度が違います。

黒い色のものは炎天下のなか触るとあちーーってなりますが

無塗装はほんのり暖かいくらいです。

これが含水率が高い状態だったら、水分が蒸発するときに

気化して膨張するので、内部から塗膜を押す力は強くなるはずですよね。



だから木部に皮膜形成する塗料を塗装して剥れるというのは、

相手が含水率を変化しやすい性質をもった素材であるがゆえの

当たり前のことで、逆をいえば剥れずに飽和含水になることのほうが

よほどダメなことなんだと思います。

このことは今、腐朽菌に詳しい方にご意見を伺ってます。


つまりですね、建物外部に設置された木材である以上

どこからともなく滲み込む水と言うのはあるわけです。

破風板や窓枠、戸袋など。

そういう木部に強靭な塗膜を形成し、高密度結合塗料を上塗りをすると

平衡含水を保つために

〇〇塗装後破風(他店).JPG

こうなったり

または、建物や立地によっては強靭な塗膜形成する塗料でなくても

もともとが吸水性が高い部分を塗りつぶしてしまうと

NEC_0288.JPG

こんな風になったり

雨水の溜まりやすいところで吸水性が高くなるところに

何回も何回も塗りつぶして塗膜を厚くしてさらに高密着・高密度の強靭な塗膜

形成をする塗料で覆うと平衡含水率が保てずに飽和含水になって腐朽して

枠.jpg

こんなふうになったりもします。


平衡含水率を自然の現象として行い、自らの力で調湿作用する持ち味を

持っているところに、無理に人の手を加えるとなってしまうんですね。


でも私、ペンキ屋なんですよね。。。。

事実をいうとこの記事は自爆系なんですが。。。


そういう部分には防腐剤処理の塗料を塗るとか

オイルステインだったり、含浸塗料のほうがよいとは

思いますが、先ほどもお話ししたんですが、

木部の塗装は塗替えが多いんですよね。

当然剥れていない部分もあるはずです。

そうなると剥れたり剥れてなかったり、マチマチの場所なのに

含浸塗料などを塗るとムラが半端ではなく出ます。

剥れた場所はつやが出ないんですよね。

だから塗るにしてもオイルステインなどでさらりと塗る。

これも剥れている部分はツヤは出ないですが

このほうが木にとってはいいのかなぁと言う気がします。

ただこれは目視確認(現地調査時)したときに

どういう建物か考慮しなくてはならないので

一概に「〇〇〇〇を塗ったほうが良い」とは

マニュアル化できないんですよね。

コッテコテに塗りつぶしても全く異常のない

部分の木材はありますし。

まぁこれもその職人の資質に関わるんですが。。。


P1000206.jpg

このような建物である場合はむしろ

個人的な考えではありますが、高級な塗料を使用して

長期化を目指すより、安価な塗料・軽微な施工方法を

適度な期間で繰り返したほうがよいのではないかなぁ

と感じます。

高級な塗料で工事をするとお家の人だって

「あんなに高価な塗料で塗替えしたのに木部が剥れてきちゃった」

というのは業者側の私でさえ思うし、お金を支払った側の人は

もっと感じるのではないかなぁと思うんですよね。

そうなると木部だけのメンテが億劫になってしまう傾向って

あると思うんですよね。

では剥れという現象が出ないために木部の旧塗膜を総剥離して

含浸塗料で塗装するかといえばケレン代がかなり高額になるので、

10年くらいを目安に足場を立てて工事してもいいような感じに

なるように塗料の選定・工法の選定をお家の方と業者で一緒に

検討しないと、強膜型の塗料で塗り固めてもいいものなのか

総剥離して含浸塗料で施工するのか

いっそのこと木部を撤去して別の素材に変更するのか、

考慮するべき問題があるんですよね。




お話しをまとめるとですね

塗れば良いって物でもない箇所は沢山あるということなんですね。

でも消費者の方は塗装のことは難しくて理解できるまで

10年程度の実務経験が必要になる分野ですので

塗装のプランニングはその業者の方針できまりますから。

木部への過度な塗膜は時として木自体に悪影響が

出る場合もあるのでお近くの商売っ気がなくて信頼に足りる

毎日ペンキを塗ってる職人と話し合う必要はあると思います。

(かーちゃんごめんよ、不景気なのにもっと仕事減るかもよ)



またこれ以外にも木部の塗装は剥れる原因があるはずなので

みなさんにお話しできるレベルになったらまた書きますね。

毎回毎回つまらない記事を読んでいただいて

当店一同感謝してます。ありがとうございました。

























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